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脳神経外科学会、新専門医制度で新データベース活用

レポート 2017年12月5日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本脳神経外科学会は12月5日、都内で開催したメディアフォーラムで、NCD (National Clinical Database)に代わる脳神経外科独自の新データベース、JND(Japan Neurosurgical Database)の運用を2018年1月から開始することを発表した。2018年4月からの新専門医制度の開始に併せ、専門医の質の担保・質の向上につなげるのが当面の狙い。 九州大学脳神経外科教授の飯原弘二氏は、「他の領域に先駆けて専門医の質の担保を進め、『見える化』を図る。また登録症例も幅広く、世界に例を見ない大規模なデータベースになると考えている」と説明。症例が蓄積すれば、脳神経外科手術・治療のリスク、予後の予測のほか、医療機器や薬剤などの市場調査、臨床研究・治験を計画する際の基礎資料などへの活用も想定している(文末を参照)。 NCDは外科系学会が活用する症例データベース。 JNDは、手術症例のみのNCDとは異なり、非手術症例も登録対象とする。脳神経外科は、手術以外にも、内科治療、化学療法、放射線治療、その他(リハビリテーションなど)なども担当するからだ。JND の運用開...