1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「調剤料、早急かつ大胆な見直しを」、今村日医副会長

「調剤料、早急かつ大胆な見直しを」、今村日医副会長

レポート 2017年12月9日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会副会長の今村聡氏は、12月8日の中医協総会で、「院外処方は、院内処方と比較して同じ技術でありながら、点数に大きな差がある」と指摘、特に調剤料の格差は問題があるとし、「早急、かつ大胆に見直すべき」と求めたほか、過去の改定で「医科1.0、歯科1.1、調剤0.3」となっていた診療報酬本体の改定率の配分の見直しも求め、「改定率の配分を固定する必要はないと考えている」と述べた上で、調剤報酬財源で病医院の薬剤師の業務を評価するよう提案した。日医常任理事の松本純一氏も、「おかしいことは、直ちに是正すべき」と今村氏の提案を支持した。 調剤報酬について議論した同総会では、支払側からも厳しい指摘が相次いだ。健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は、「薬剤服用歴管理料の制度設計を見直すべきだ。また大手チェーン薬局の調剤基本料は、処方せんの集中率によるハードルを厳しくすべきであり、敷地内薬局については、集中率にかかわらず、『敷地内にある』という区分で、調剤基本料を別途設定すべき」と提案。 経団連社会保障委員会医療・介護改革部会部会長代理の宮近清文氏は、今村氏と同様に調剤料を問題視、「調剤料は処方日数に応...