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米国「卒後5年以内で一人前」、日本は「11~15年」◆Vol.7

レポート 2018年1月2日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

日米の医師を目指した時期を聞いたところ、両国の医師ともに最も多かったのは、「高校生の時」(日本46.9%、米国30.9%)だった(Q1)。2位の結果には相違があり、日本の医師は「小学生の時」(24.1%)、米国の医師は「大学生の時」(25.3%)。6年制の大学医学部に進学するのが一般的な日本に対して、米国では4年制大学を卒業後、4年制のメディカルスクールに進学するという、両国の医師養成制度の相違が反映された結果と言える。 医学部あるいはメディカルスクールを卒業して、医師免許取得後、何年程度仕事をすれば、「一人前」と言えるかを聞いた結果、日本の医師では「卒後11~15年」が最多で52.9%と半数を超えた一方、米国医師の回答で最も多かったのは「卒後5年以下」で59.3%に上った(Q2)。 米国の専門医制度は、領域別の初期研修(レジデンシー)と専門研修(フェローシップ)の2階建て(『米の専門医制、「質」重視、研修医数もコントロール』を参照)。いずれも3年が基本であり、レジデンシーを修了、フェローシップに入れば「一人前」と考える医師が多いのが米国。臨床研修と専門研修を終え、さらに5年以上の経験...