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院長の遺言【連載小説「朔風」第118回】

火曜日、金曜日に更新

2017年12月15日 久間十義(小説家)


[あらすじ・登場人物はこちら][連載第1回はこちら]去年の三月、大迫院長が亡くなってから、すべては大きく変わった。バトラー病院も、バトラー病院で働く多くのスタッフたちも、当の健太朗も、まるで運命ががらりと転換するように、その変化の波に飲み込まれ、翻弄された。そして気がつくと、いま彼はいるべくして、ここにいた。一人抜け、二人抜け、櫛の歯が欠けるようにスタッフがいなくなり、縮小を余儀なくされ、近い将来、おそらくは市立病院を名乗れなくなるに違いないバトラー病院で、こうやって働いていた。「あとで貝沢さん...

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