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「日医と県、医師会長の立場、全く違う」 - 原中勝征・前日医会長に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2017年12月27日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――2010年4月に日本医師会会長に就任、生活は一変したのではないでしょうか。 はい。平日は週に1回は理事会があり、その他、多くの会議、打ち合わせが日医内外でありました。週末は、全国の都道府県あるいは郡市区の医師会の会合、あるいは学会などで、あいさつや講演などが多数あり、土日曜日はほとんどなく、自分の病院に顔を出すのは週1回程度でした。 ――3人の副会長はいずれも、会長選を戦った唐澤祥人前会長時代から継続で、「ねじれ体制」とも言われていました(『日医新会長に原中氏に当選も、「ねじれ執行部」に』を参照)。 最初に言ったのは、「私が、間違っていたら、徹底的に抵抗して結構です。ただ、私が言うことが正しかったら、従ってもらいたい」ということ。確かに最初は周囲からいろいろ言われましたが、私自身には何の抵抗もなく、3人の副会長ともによくやってくれました。 ――2010年4月の診療報酬改定は、10年ぶりのネットプラス改定となりました。前年の予算編成の過程でかなり働きかけをされていたのでしょうか。また2012年もプラス改定です。財政が厳しい中で、プラス改定が可能だったのは、なぜでしょうか(2010年度...