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地域医療から世界トップレベル研究まで - 石井正・東北大学病院総合地域医療教育支援部教授に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2018年1月6日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――災害医療以外では、いかがでしょうか。先生が教授を務める東北大学病院総合地域医療教育支援部は、さまざまな取り組みを行っています(総合地域医療教育支援部のホームページ)。 最も今、力を入れているのが、この10月からスタートした宮城県登米市の寄附による「地域総合診療医育成寄附講座」の運営です。登米市は宮城県の中でも医療過疎が進んでいる地域。地域医療構想など、国が考える医療政策、超高齢社会の医療の在り方を考えると、地域医療の現場に行き、訪問医療・看護なども含め、臨床実習を行うことが必要。「将来、私は心臓血管外科の専門医になるので、地域包括ケアなど知らなくていい」では済まないのです。医学教育モデル・コア・カリキュラムの2016年度改訂版でも、「どの科の医師になっても求められる総合診療能力について学ぶ」ことが求められるようになりました。 東北大学病院総合地域医療教育支援部教授として、地域医療の担い手の養成にも力を入れる。 東北大学は、開学より「研究第一主義」を掲げています。また2017年度から東大と京大と並んで、指定国立大学法人の3大学の一つに選ばれ、世界最高水準の教育・研究・社会貢献を目指す...