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「診療制限を感じる」日本76.9%、米国70.6%◆Vol.9

スペシャル企画 2018年1月14日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

人口の高齢化に伴い、医療費抑制圧力が高まっているのは、多くの先進諸国に共通する課題だ。米国は患者が加入する保険によって給付範囲が異なるなど、制約が多いと言われるが、日米医師への調査で、「保険制度による診療行為の制限について、ストレスやジレンマを感じることはありますか?」を聞いたところ、「常に感じている」が日本24.6%、米国22.5%、「しばしば感じることがある」は日本52.3%、米国48.1%で、いずれも日本の方が高い結果となった(Q1)。もっとも、二つの回答の合計は、日本76.9%、米国70.6%で、両国の医師ともに7割を超え、高率にストレス等を感じていることが明らかになった。 回答を世代別に見ると、日米ともに20代、30代の若い世代はストレス等を感じる割合が低く、勤務先を問わず、経営への関与度合いが高まる40代以降、割合が高くなる傾向が見られた。 自由意見を見ると、日米ともに、「必要な医療が提供できない」との訴えが多かった。ただし、その内容を見ると、日本の医師では、「ガイドラインで求める検査、治療が保険適応外になっている」「レセプト審査で査定される」などの意見も目立った。 これに...