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名誉毀損裁判にも屈せず、情報発信続ける - 村中璃子氏に聞く◆Vol.3

インタビュー 2017年12月23日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――名誉毀損で訴えられた先生の裁判はどのような進行なのでしょうか。 これまで計7回、期日があり、うち5回は公開の法廷でした。公開法廷を要望したのは、原告側(編集部注:元信州大学脳神経内科教授の池田修一氏)ですが、原告自身は法廷には一度も現れていません。HPVワクチンの被害者団体の方が傍聴に来られ、終了後はその様子をブログなどで書いたりされています。 私が名誉毀損で訴えられたのは、池田班の研究結果を「捏造」と批判したためです。原告側は池田氏は別の研究者が作ったスライドを「引用」しただけなので「捏造」という表現は名誉毀損であり、科学の問題ではないとして訴えてきましたが、私は当然、「科学の問題として書いたものであり、単なる表現上の問題ではない」と反論し続けています。STAP問題の時と同じように、実験ノートやスライドなど、生データ一式の開示を求めています。 村中璃子氏は、12月18日に厚労省でジョン・マドックス賞受賞について会見(『「ジョン・マドックス賞」受賞、村中医師が厚労省で会見』を参照)。 一定の理解があったのか、前の裁判長は生データを出す必要があるか否かを検討するための非公開の進行協議...