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彼女についての記述【連載小説「朔風」第119回】

火曜日、金曜日に更新

2017年12月19日 久間十義(小説家)


[あらすじ・登場人物はこちら][連載第1回はこちら]大迫院長の健太朗へ宛てたメモ用箋はまだ他にもたくさんあった。それらが挟まった業務日誌の頁も、日常の出来事の記述に加えて、院長が組織運営で気づいた点や、院長のバトラー病院変革への覚書の類がいくつも記されていた。健太朗は苫小牧から帰った夜、その日誌を最初の頁から読み進めていった。一夜では読み切れずに、二晩かけてそれを読み終え、それから付箋の付けながら、再読、三読した。なかには空で覚えている箇所もあり、院長が亡くなって一年以上が過ぎた今、それらの頁や...

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