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「Heals」設立、医療者個人を責めない「公正な文化」を

レポート 2017年12月25日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

早稲田大学の和田仁孝氏 一般社団法人Heals(Healthcare Empowerment and Liaison Support)が12月23日、都内で設立シンポジウムを開催した。Heals代表理事で早稲田大学法学学術院教授の和田仁孝氏は、「医療事故等が起きた時は、患者・家族、医療者の両方が辛い思いをする。それぞれがいろいろな思いを抱いており、お互いが分かり合えていない部分もある。両方を救うために何とか対話の場を作れないかと考え、その実現に向けて立ち上げたのがHealsだ」と設立趣旨を説明した。(Healsのホームページを参照)。 代表理事の永尾るみ子氏 同じく代表理事の永尾るみ子氏は、自身が子どもを出産直後に亡くした遺族、かつ看護師として医療に従事するという双方の立場から、「医療事故を起こした医療者の支援は、患者家族を救うことと不可分」と語り、医療機関におけるピアサポートシステムの導入支援を活動の柱に据える方針を説明した。「医療者へのピアサポートには、医療機関トップの理解が求められ、組織全体で取り組むことが必要」と永尾氏は呼びかけた。 Healsの設立メンバーは、医療者、法律家、...