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医学部新設を実現、その狙いと道のり- 国際医療福祉大学◆Vol.4

スペシャル企画 2018年1月24日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――2017年4月に医学部が新設されました。その目的をお教えください。 総長の矢崎義雄氏(以下、矢崎) その前にまず、この国際医療福祉大学はどのような大学であるかをご理解ください。本学は看護学科、理学療法学科、作業療法学科をはじめとするリハビリテーション系学科、薬学部など、さまざまな学部・学科を持つ医療福祉専門職養成の総合大学です。ただ、1995年の開学から20年以上経ちましたが、まだ全国的に十分な知名度があるとは言えないと感じています。 それは、保助看法(保健師助産師看護師法)が1948年に制定された際に看護師の仕事は「医師の診療の補助」とされたように、日本の医療の在り方が医師主導型であり、医療職の養成も、医学教育がメーンで、それ以外のメディカルスタッフの教育が重視されてこなかったからでしょう。医療の高度化、複雑化、多様化に伴い、ようやく2008年頃から厚労省もチーム医療を重要視するようになり、看護師の特定行為の在り方を検討するようになりました。看護師の国家試験の受験資格に大学が明記されたのは、2014年の保助看法改正時です。 国際医療福祉大学総長の矢崎義雄氏(右)、医学部学務部長の...