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「医師の労働」とは何か?◆Vol.8

医師調査 2018年1月14日 (日)  水谷悠(m3.com編集部)

医師の一日は診療から事務作業、各種委員会や勉強会、自己研鑽など多岐にわたり、「労働時間」の議論に入る前に、そもそも「どこからどこまでが労働か」が問題になる。「医師の労働」とは何かを聞いた。 Q: 下記のうちどれが労働(対価として給与をもらう仕事)に該当するとお考えですか。(複数選択) 多くの項目で、理事長や院長など高い地位にある場合に「労働には該当しない」と考える傾向が見られた。診療やそれに伴う事務作業、当直、日直は多くの医師が「労働」と考えているが、いずれも1~2割程度は「労働に該当しない」と考える医師もいた。 「オンコール」や「研修医やコメディカルの教育・指導」、「カンファレンス出席」は立場によって大きく意見が分かれた。「オンコール」は理事長・院長では労働と考えるのはちょうど半数だが、実際に現場に立つ層では副院長・部長・科長が65.5%、医長が70.7%、役職なし・研修医などが68.4%と「労働に該当する」と考える医師の割合が比較的高かった。「研修医やコメディカルの教育・指導」と「カンファレンス出席」も同様の傾向だ。 どの層でも「労働に該当する」と考える医師が少ないのは、「論文・医...