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「骨太2018で激しい議論」横倉・日医会長が年頭会見

レポート 2018年1月10日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は1月9日の定例記者会見で、年頭所感として「骨太の方針2018」での社会保障費の伸びについて「激しい議論が予想される」との見解を示した。 政府は経済財政諮問会議での議論をもとに、3年単位で「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」を決めている。2015年度の「骨太の方針2015」では高齢化による社会保障費の伸びを3年間で1兆5000億円に抑えることが求められた。2018年6月頃には「骨太の方針2018」が閣議決定される予定で、同様の基準が作られる可能性があり、「とりまとめに向けて激しい議論が予想される」と気を引き締めた。 横倉会長は「本来は国民に必要な医療費をしっかり計算して、それを手当てしていくのが本来のやり方。キャップをかけるのは望ましくない。一方で、国の財政状況、日本社会全体の財政状況を考えていかなくてはならないのも事実」との考えを述べた。そのためには「今後も医療側から提言をしていくことが重要。持続可能な社会保障の提言として、昨年は超高齢社会における適正処方の手引きを策定した」と説明した。 また、「戌年は日本の医療保険制度上、非常に重要な年」と説明。1...