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医師の勤務実態、大学と大学以外で顕著な差

レポート 2018年1月16日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は1月15日の第6回医師の働き方改革に関する検討会で、病院勤務医の勤務実態を1分刻みで追ったタイムスタディ調査の速報結果の一部を公表した。先行して集計した10施設44人分。全体で一度の勤務時間の平均は30時間19分で、うち大学(17人)では33時間10分、大学以外(27人)では28時間31分と、顕著な差が表れた。 1分刻みのタイムスタディでは、医師1人に看護師などの観察者がつきっきりで業務内容やその他の行動について1~2日間(11~40時間)記録。全国医学部長病院長会議、四病院団体協議会が推薦した病院を対象に、2017年11月7日~21日に行った。全体で100人程度を調査する予定(資料は、厚労省のホームページ)。 2018年1月16日医師の働き方改革に関する検討会資料 行動の内容別の集計では、大学とそれ以外では「教育」と「研究」で大きな差が出た。大学では「教育」が2時間48分なのに対し、大学以外では15分。「研究」も大学が1時間28分なのに対し、大学以外では28分にとどまった。全体の勤務時間の差が大学と大学以外で4時間39分で、このうち76.3%に当たる3時間33分を「教育」...