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終末期医療GLを年度内にも改訂へ、厚労省がたたき台を公表

レポート 2018年1月17日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省は、国が示すいわゆる終末期医療ガイドライン(GL)に当たる「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するGL」を、2017年度内にも改訂する方針だ。2007年に「終末期医療の決定プロセスに関するGL」として作成・公表後、現在の名称に変えた際に微修正したものの、内容を大幅に改訂するのは今回が初めて(資料は、厚労省のホームページ)。 1月17日に開いた「人生の最終段階における医療の普及・啓発の在り方に関する検討会」(座長:樋口範雄 ・武蔵野大学法学部教授)で、GL改訂案のたたき台を示した。同検討会におけるこれまでの議論などを踏まえ、新たに「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)の必要性などに言及する。ACPは、死に向かう最終段階で本人が意思決定できない場合を想定して、具体的な医療の内容やケアについて複数の専門家などで構成するチームが前もって話し合っておくプロセスの呼称。学術論文などで国際的に定着しており、日本医師会などが必要性を指摘している。 厚労省は今後、同日の会合で出た意見を反映したGL改訂案をまとめてパブリックコメントを募る。パブコメ募集後、同検討会を2月下旬に開き...