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対面診療を補完する「オンライン診療」の在り方を考える - 武藤真祐・鉄祐会理事長に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2018年2月12日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――鉄祐会は、2017年4月から、福岡市の「かかりつけ医」機能強化事業に取り組まれています。 在宅医療への取り組みの中で、医療のデジタル化の必要性を感じるようになっていました。在宅医療のニーズは今後も増加が予想されますが、「移動をして訪問診療を行い、その後、クリニックに帰ってきて、さらに仕事をする」というスタイルのままでは、医療側に非常に負担がかかり、ニーズに対応しきれなくなるでしょう。また都内では、在宅医療に取り組む医師は増えましたが、地方ではまだそれほど増えていません。電話だけでなく、ITを使い、動画などの視覚的な情報が入れば、遠隔でも判断できることが増えると思うのです。 ITを使った遠隔医療は、在宅医療に限りません。外来でも、仕事が多忙で通院できなかったり、高齢患者さんの通院をご家族が介助するのが困難だったりするケースは多々あります。さらに外来を受診しても、時間が限られている中で、患者さんが医師に伝えたいことを伝えきれなかったり、医師も十分に病態を聞いたり、説明できているとは限りません。 (2017年11月15日の未来投資会議・構造改革徹底推進会合「健康・医療・介護」会合資料) ...