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日本は「医療制度」、米国は「基礎研究」「労働環境」◆Vol.11

レポート 2018年1月28日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日米の医師に、医療制度、医療水準、労働環境、報酬、基礎研究という5つのテーマについて、複数の国名を挙げて、1位から3位まで順位を付けてもらった結果、総じて米国の評価が高いという結果だった(『「報酬」トップは米国、労働環境、基礎研究も◆Vol.10』を参照)。「自国の自己評価」という切り口で集計したところ、日本の自己評価が最も高いのは医療制度、米国の自己評価の最高は基礎研究という結果だった。 日本の医師の自国の自己評価を見ると、トップの医療制度は1~3位までの合計は76.6%、医療水準もそれに匹敵し、計74.1%。一方、最下位の労働環境は計16.6%、報酬も計16.9%と低く、大きな開きがある。医師をはじめ、医療従事者の献身的な働きで医療制度が持続可能なものとなり、医療水準も保たれているという見方ができる。もっとも、医師の「働き方改革」が進む中、医師への過重な負担の軽減は必須であり、医療水準を落とさないためには、患者の医療へのアクセスも含め医療制度、医療提供体制の在り方を並行して見直す必要があるだろう。 Q1.日本の医師による自国の自己評価 (回答数は、日本n=1582) 一方、米国の医...