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医師退職の原因「不本意な研修やパワハラ対応の不備」(1月25日に追記)

レポート 2018年1月24日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

神奈川県立がんセンター(大川伸一病院長)で放射線科医4人が一斉退職した問題で、神奈川県の黒岩祐治知事は1月24日、調査委員会の報告書を公表した。医師が退職した背景には▽意に沿わない外部機関への研修▽その後に発生したパワハラ事案での内部規定に則らない対応――があったと説明した。1月末までに常勤医4人が退職することになっているが、2、3月については常勤医4人、非常勤医6人の計10人から内諾を得た。黒岩知事は自ら県内外の病院に足を運んだり、電話をしたりしたことを説明し、「4月以降についても全力を挙げてやっているところ。県民の命を守るため、歯を食いしばってでもやっていきたい」と強調した。 神奈川県立がんセンター問題で会見する、神奈川県の黒岩祐治知事。 神奈川県立がんセンターの放射線治療科を巡っては、2017年12月1日時点で常勤医5人、非常勤医4人の計9人だったが、2018年2月までに常勤医1人、非常勤医2人の計3人になることが見込まれていた。県は診療継続が困難として、放射線治療での新規患者の受け入れ停止や他院への転院などの措置をとってきた。 県は「神奈川県立病院機構の医療の提供体制に関する調...