日病相澤会長「短期的に経営良くなると思えない」

四病院団体協議会は1月24日に総合部会を開催し、福祉医療機構に対し、上限を10億円程度とする民間病院への運転資金の長期貸し付けを要望することを決めた。近く厚生労働大臣に要望書を提出する。部会後に記者会見した日本病院会会長の相澤孝夫氏は「経営難を救う緊急的な措置。『とにかく助けてほしい、何とかしてください』という会員病院からの声がある」と述べた。 相澤氏は、同機構が2017年12月26日に公表した分析を紹介（機構のホームページ）。それによると、2016年度一般病院の医業収益対医業利益率が0.3％で前年度より0.8ポイント悪化し、赤字の一般病院が41.2％。その要因として従業員の増加で人件費が増えたことによる医業費用の増加を挙げている。相澤氏は、「2017年度はもっと厳しくなっているという話もある。0.55％程度の改定率では、短期的に経営が良くなるとは思えない」と述べ、緊急融資の必要性を訴えた。...