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医師偏在対策に向けた医療法等改正は2段階で実施

レポート 2018年1月25日 (木)  長倉克枝(m3.com編集部)

厚生労働省は1月24日に開催した社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)で、医師偏在の解消を目指し、医師少数区域等で勤務した医師の評価制度創設を盛り込んだ医療法・医師法の改正法案の概要を示した。同省は医師法・医療法の改正法案の今年通常国会への提出を目指す。医師少数区域等で勤務した医師の評価制度など一部については2020年度から、その他は2019年度からと、2段階に分けて施行する予定だ。 新設する医師少数区域等で勤務した医師に対する評価制度は、医師少数区域等で一定期間勤務した医師に対してインセンティブを与えるもの(『医師偏在対策、「一歩踏み込んだ」「全然進んでいない」』などを参照)。厚労省が評価・認定し、認定された医師でなければ厚労省令で定める病院の開設者になれない。一方で、「30歳くらいで地域で勤務して認定されたとして、(病院開設者になる時期の)20年後や25年後に新たに開設される地域医療支援病院は100施設くらいだと思うが、これはものすごく小さなご褒美だと感じる」(部会長代理の慶應義塾大学名誉教授の田中滋氏)とインセンティブが低いのではという意見のほか、この「医師...