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「外科専攻医1人のみ」が3県という現実直視を - 末永裕之・日病副会長に聞く

インタビュー 2018年1月26日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

新専門医制度はこの1月に2次募集を締め切り、2月には2018年度から研修を開始する専攻医数が確定するが、2017年12月に1次募集の採用数が判明した時点で、既に医師の地域、診療科偏在が増長する懸念が呈せられている。 当初は2017年度からスタート予定だった同制度は1年延期されたが、仕切り直す以前の制度に対して早くから地域医療に影響する可能性を指摘していた一人が、日本病院会副会長の末永裕之氏(『新専門医制度、「大学医局」復権の懸念 - 末永裕之・日病副会長に聞く』を参照)。末永氏に、新専門医制度の現時点での受け止めをお聞きした(2018年1月25日にインタビュー。全1回)。 ――1次募集の採用結果をどう見ておられますか。 皆さんが心配されているように、「東京一極集中」「内科、外科の専攻医が減少」などの報道があります。シーリング(東京都など5都府県の14の基本領域の専攻医は、過去5年間の専攻医の採用実績を超えないとするルール)がかかっているのに、なぜ東京都の専攻医が増えたのでしょうか。「マイナーな科に専攻医が流れている」という話もありますが、シーリングがあるのはマイナー科でも同様です。 私...