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マッチングに「研究医育成枠」を検討、臨床研修部会

レポート 2018年1月27日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:桐野高明・東京大学名誉教授)は1月25日、医師臨床研修マッチングにおいて、臨床研修と基礎研究を両立するための「基礎医育成・研修コース」を設置し、一般のマッチング枠・募集定員とは別枠にすることについて議論した。3月中にまとめる、2020年度からの見直しに関する報告書にも盛り込まれる見通し(資料は、厚労省のホームページ)。 厚労省事務局は研究医養成をめぐる現状の課題として、▽基礎医学系の大学院博士課程入学者に占める医師免許取得者の割合が低下▽基礎医学論文数は、国際的に見て日本は低調であり、基礎研究分野の国際競争力は相対的に低下傾向▽基礎医学研究を行う医師であっても、診療(健康診断等を含む)を行う場合は、臨床研修を修了する義務がある▽臨床研修病院の募集定員については、基礎医学に従事する予定の医師も含め設定されている――と指摘。 医学部でのMD-PhDコース(医学部在学中から大学院を見越した研究活動をできる)の設置も進んでいるが、臨床研修期間中は研究から離れざるを得ない状況もあることから、「臨床研修と研究をより円滑な形で行き来できる仕組...