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「注文をまちがえる料理店」、なぜ実現したか -小国士朗・プロジェクト発起人に聞く◆Vol.1

インタビュー 2018年2月6日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

世界アルツハイマー月間に合わせ、2017年9月に都内に3日間限定でオープンしたのが、「注文をまちがえる料理店」。そのネーミングの妙もあり、国内外で大きな反響を呼んだ。認知症患者が注文を取り、料理を運ぶサービスを担当。時には注文を間違えることもあるものの、お客も、サービスを担当した患者も笑顔。若年性認知症の女性とそのご主人が奏でるピアノとチェロの「アヴェ・マリア」で、90分入れ替え制の食事タイムが終了……。 高齢社会を迎え、地域包括ケアシステムの構築が進む中、増加する認知症患者が地域でいかに生活、療養を続けるかが大きなテーマとなる。そんな中で注目される、このプロジェクトの発起人を務めたのが、テレビディレクターの小国士朗氏。2017年12月に『注文をまちがえる料理店のつくりかた』(方丈社)を上梓した小国氏に、プロジェクトの狙いなどについてお聞きした(2018年1月18日にインタビュー。全3回の連載)。 『注文をまちがえる料理店のつくりかた』(方丈社)。表紙写真は、2017年9月のプロジェクトメンバー。 ――6月の2日間限定のプレオープンに続いて実施した、9月の「注文をまちがえる料理店」プロ...