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餃子とハンバーグ、「取り違え」が発端 - 小国士朗・プロジェクト発起人に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年2月12日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「注文をまちがえる料理店」の構想は、本業のテレビディレクターとして、2012年に認知症関連の取材をされたことがきっかけだとお聞きしました。以降、どんな準備を進めてきたのでしょうか。 施設の入居者が作る昼食をごちそうになった時のこと。事前に聞いていた献立はハンバーグだったのに、餃子が出てきたのです(笑)。「これ、間違えですよね?」という言葉をぐっとのみ込み、その瞬間に「注文をまちがえる料理店」というワードが突然降ってきたのです(エピソードの詳細は、『注文をまちがえる料理店のつくりかた』(方丈社)を参照)。 その施設の運営を担当していたのが、認知症介護のプロフェッショナルとして知られる和田さん(編集部注:株式会社大起エンゼルヘルプ取締役の和田行男氏)。その後、番組ディレクターとして日々の業務に追われていたものの、和田さんと会うたびに、「いつかはやりたい」と話をしていました。2013年4月に僕が心室頻拍を発症、幸い助かりましたが、ディレクター業はやめた方がいいと言われ、仕事の内容が変わり、「そろそろできるかな」と思い始めたのが、2016年秋です。 「注文をまちがえる料理店」では、料理にこ...