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「退職医師はわがままでは」、県議会で指摘

レポート 2018年1月30日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

神奈川県議会厚生常任委員会が1月29日に開催され、神奈川県立がんセンター(大川伸一病院長)で放射線科医が一斉退職した問題で首藤健治副知事が出席し、「設置団体として重大なことと認識している。県民に不安、不便をおかけしたことを反省し、お詫び申し上げたい」と謝罪した。医師確保や養成のため、横浜市立大学などの県内の医学部を持つ大学との連携についても「検討し模索していきたい」との考えを述べた。議員からは退職した医師の姿勢を「神奈川県立病院機構の指導に従わないのはわがままではないか」と指摘する声も上がった(黒岩知事の説明は『医師退職の原因「不本意な研修やパワハラ対応の不備」』を参照)。 厚生常任委員会は、がんセンター問題について議論するため、午前中に県立病院を所管する担当課の職員、午後に首藤副知事をそれぞれ招致した。首藤氏は京都大学医学部卒 。厚生労働省に医系技官として入省し、内閣官房医療イノベーション推進室企画官などを歴任。2012年に医療政策・国際戦略総合特区担当の参事監として神奈川県に入庁。2017年に副知事に就任し、黒岩祐治知事が注力するヘルスケア関連の政策を担当してきた。今回の問題では、...