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外科系医師の訴訟経験、日本13.7%、米国24.3%◆Vol.12

スペシャル企画 2018年2月2日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

「日本vs.米国、医師2732人を徹底調査!」で患者とのトラブルの経験を調査した結果、米国の外科系医師の24.3%、約4人に1人が医療訴訟を経験していることが明らかになった(「医療訴訟」(裁判・判決)、(裁判・和解)の合計)。日本の外科系医師の13.7%と比べ、10.7ポイント多いという結果だ。内科系では両国の差は小さく、米国8.7%、日本7.1%。外科系の方が、内科系よりも訴訟が多い点は、両国に共通していた。 日本では2000年代前半、医療事故関連の民事訴訟が急増、新規提訴のピークは2004年の1110件。2000年代半ばからは減少に転じたものの、年間800~900件の水準が続いている。それでも「訴訟大国」と言われる米国の医師の方が、多数の訴訟を経験していることが今回の調査で明らかになった。 米国の外科系医師の「訴訟経験あり」の24.3%の内訳は、判決15.0%、和解9.3%で、判決で訴訟が終結したケースの方が多い。対照的に、日本の外科系医師の13.7%の内訳は、判決5.4%、和解8.3%で和解終結の方が多く、日本の特徴と言える。 日米の比較で、外科系、内科系ともに日本の方が多かった...