医師には誇りを持ってほしい－対談：山下弘子さん◆Vol.3

・19歳でがん、「先生には感謝しかない」◆Vol.1 ・主治医に『もっと笑ってくれても、と思ったけど･･･』◆Vol.2 ・医師には誇りを持ってほしい◆Vol.3 m3.com編集部：2018年3月25日に山下さんは逝去されました。 心からご冥福をお祈りいたします。 山下弘子氏 私がこうして医師や病気と向き合っていられるのも、すごく恵まれていることだと自覚しています。もし、私と同じような状態になっても多くの人は亡くなっている。でも私はすごく恵まれて、生きることができています。それは不公平だと感じています。もちろん私の努力もありましたが、ほとんどが周りのみんなの努力があったからです。 普通はできないことで、どうして私にはできて、できない人がいるのか。この世の中は本当に不公平だと思います。自分だけが救われていくという申し訳なさ。いろんな人から、あなたは今何をしているのですか、と聞かれますが、それをお伝えしても受けられないこともある。そのことを心苦しく感じています。 山下弘子氏 2011年、大阪女学院高校卒業。2012年、立命館大学法学部に入学（2014年9月に自主退学）。2012年10月に...