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受動喫煙対策「一歩でも二歩でも進めて」日医横倉会長

レポート 2018年1月31日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は1月31日の記者会見で、厚生労働省が1月30日に公表した健康増進法改正案の骨子について「望まない受動喫煙をなくす考えで、新規出店は全面禁煙、20歳未満の客や店員を禁止する規定があり、一歩進んだ点は一定の評価をしたい」と見解を述べた。一方で、例外で喫煙を認める飲食店の面積を150平方メートル以下とする方向で調整されていることについては、「例外規定も多い。喫煙が多くの疾患の原因となることは証明されており、原則禁止を一歩でも二歩でも進めてほしい」と、さらなる対策を求めていく考えを強調した。 厚労省が2017年の通常国会で成立を目指した、例外を30平方メートル以下に限るなどの内容の改正案から後退する情勢となっていることについては、「全面禁煙が望ましいが、それでは法案がまとまらないという政治の現実もある」と厳しい表情。打開策として、法律では原則を打ち出した上で、細かな点を条例で定める方法を提案。都道府県医師会を通じて、都道府県に条例制定を働きかける考えで、「今のままで放置するのが一番悪い。既に受動喫煙防止条例を定めた神奈川県に倣って進めていきたい」と述べた。 1月26...