1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 神奈川県病院機構、県に真っ向から反論、医師退職問題(2月3日追記)

神奈川県病院機構、県に真っ向から反論、医師退職問題(2月3日追記)

レポート 2018年2月2日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

神奈川県立がんセンター(大川伸一病院長)で放射線科医が一斉退職した問題で、神奈川県が1月24日に公表した調査報告書に対して、センターを運営する神奈川県立病院機構理事長の土屋了介氏は2月2日、記者会見を開き、事実と異なる記載があり、結論ありきの調査だったとして「反論」を提出したことを明らかにした。反論書では「偏波的、拙速に作成された『監査結果報告書』をなぞる程度で調査報告書が作成された」と強く非難している。 また、土屋氏は神奈川県副知事2人に辞表を出すよう求められたが、県知事に面会すると任期まで継続するよう指示されたなど、県内部での混乱があると指摘、「知事に正確な情報が上がっているのか、大変危惧される」と述べた。機構独自に新たに一連の問題を調査する委員会を設置することも表明。土屋氏が理事長任期満了となる2018年3月末までに調査を終える方針を示した。 会見後に大川病院長を更迭したことも明らかにした(『大川がんセンター病院長を更迭、神奈川県立病院機構』を参照)。 会見の冒頭に、「がんセンターにおいて4人の放射線治療医が年度途中に辞め、県民に多大なご迷惑をおかけしたことに心よりお詫び申し上げ...