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東大病院の病院情報システム更新はなぜ炎上したのか?

オピニオン 2018年2月6日 (火)  藤田卓仙(慶應義塾大学医学部特任助教)

昨年施行された改正個人情報保護法や、今年春に施行される次世代医療基盤法など、医療情報の扱いや活用をめぐって環境が大きく変わりつつあります。そこで、医学部卒業後に法科大学院を経て、医療政策や医事法の研究に取り組む藤田卓仙氏(慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 特任助教)が、医療情報にまつわるトピックスを紹介・解説する新企画が始まります。第1回は、年明けにニュースとなった東京大学医学部附属病院の電子カルテシステム更新について、いったい何が問題でどうするべきなのか、解説をしていただきました。 東京大学医学部附属病院では2017年末から病院情報システム(電子カルテシステム)の更新を行い、今年の1月4日から新システムが導入されましたが、会計業務のトラブルが発生し、Twitterでベンダーや病院を批判する書き込みがされるなど、一部インターネットで炎上しました。とりあえずメモがてらFacebookで関連記事をシェアしたところ、「何にせよ、コメント無しに垂れ流すのはやめようよ」と言われてしまったので、特にどこかの医療情報システムに関わっているわけでもなく、コメントすべき立場でもない気もするのですが、...