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神奈川県知事が土屋理事長を解任、放射線科医一斉退職問題

レポート 2018年2月6日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

神奈川県立がんセンターで放射線科医が一斉退職した問題で、神奈川県の黒岩祐治知事は2月5日、センターを運営する神奈川県立病院機構理事長の土屋了介氏を任期途中で解任する方針を示した。黒岩知事は「診療継続に深刻な影響を懸念している」として、がんセンターや機構の運営に混乱を招いた点を問題視した。土屋氏の任期は2018年3月末まで。 県の県立病院課は解任理由や後任の選出法については「お答えできない」としている。また、土屋氏は2月2日に大川伸一がんセンター病院長を更迭する人事異動を発令したが、機構の人事部は2月6日に「そもそも無効な手続きだったと考えている」と明言。大川病院長を含む幹部人事については変更がないと説明している(『大川がんセンター病院長を更迭、神奈川県立病院機構』を参照) 土屋氏の解任を巡っては、機構副理事長ら幹部6人は2月5日に知事、県議宛てに「理事長の解任を求める緊急声明について」と題する文章を提出。土屋氏の会見や大川病院長の更迭処分は「機構の方針と反する会見や、事実に基づかない報告を国に単独で行ったことについて、私たちは大変な懸念を抱いている」と記している。 同日に開いた記者会見...