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支払側、2018年度診療報酬改定は「80点」

レポート 2018年2月7日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会が2018年度診療報酬改定を答申したことを受けて支払側委員が2月7日に記者会見し、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は「全体としては評価する。(100点満点で)80点くらい」と語った。診療報酬本体がプラス改定となったことを遺憾とし、入院医療と薬価制度で大きな改革がなされたことを評価するなど中医協総会でのあいさつと同様の見解を述べる一方、100点満点に足りない部分については、「薬価制度の抜本改革は、ゼロベースでの見直しが基本方針だったが、業界の意見が入って後退した感が否めない。そこが不足し、満点はつけられない」と指摘した(中医協総会での発言は『2018年度診療報酬改定、加藤厚労相に答申』を参照)。 2018年度診療報酬改定!徹底解説 健保連理事の幸野庄司氏 個別の内容については、支払側と診療側で意見の相違が解消できずに公益裁定となった、入院医療の改革について、「抜本的に変わり、大きな一歩だ。DPCデータを取り入れるようになったのは大きい。これによって、2025年に向けて医療機能の分化・連携が進んでいくのか、議論が必要だ」と指摘。支払側が30%に引き上げ、診療側が25...