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医療事故等の警察への届出、2017年はピーク時の2割弱

レポート 2018年2月17日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

警察庁のまとめで、2017年1年間に、医療事故などとして警察に届出等が行われたのは46件で、2015年の65件、2016年の68件に続き、3年連続で2ケタにとどまったことが明らかになった( 『医療事故等の警察届出、2年連続2ケタにとどまる』を参照)。2000年代以降のピークの届出件数は2004年の255件で、その2割弱まで減少した。年別送致数は50件で、2016年の43件よりも微増。 警察への届出等の推移を見ると、特に大きく減少したのは、「医療関係者等の届出等」。2004年の255件の内訳は「医療関係者等の届出等」199件、「被害関係者等の届出等」43件、「その他」13件だった。これに対し、2017年の46件の内訳は、「医療関係者等の届出等」26件、「被害関係者等の届出等」14件、「その他」6件。 2015年10月から医療事故調査制度が開始したほか、2015年度版の厚生労働省の「死亡診断書記入マニュアル」の改訂で、医師法21条に基づく警察への届出に関する医療関係者の理解が進んだことが要因として考えられる(『医療事故等の警察届出、2015年は前年から半減』を参照)。 2017年の届出等件...