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里見進・東北大学総長、最終講義「創造と変革を先導する大学」

レポート 2018年3月9日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

東北大学総長の里見進氏は同大医学部開設百周年記念ホールで2月16日、「創造と変革を先導する大学~世界から尊敬される三十傑大学を目指して~」と題して最終講義を行い、「東日本大震災後、混乱していた大学が何とか落ち着き、学生も教員も、教育や研究に真摯に取り組める環境になったと感じている」と振り返った。総長を務めたのは、2期6年。自らが指揮を執ってきた大学改革の現状を紹介。今後、確実な成果を挙げ、真のワールドクラスの大学、世界三十傑大学に飛躍するよう、次世代への期待を込めて最終講義を進めた。 里見総長は1974年3月東北大学医学部医学科卒業。専門は移植外科で、移植医療の研究、臨床に取り組み、1991年に生体肝移植を実施。1999年にはわが国初の脳死臓器移植のうち腎移植を担当するなど、その後は日本の脳死移植の新局面を切り拓いてきた。1995年10月に東北大学医学部第二外科(現外科病態学先進外科学分野)教授に就任。2011年3月の東日本大震災時は、東北大学病院長として震災対応、復興の指揮を執り、2012年4月に総長に就任。大学改革に挑み、2017年には東京大学、京都大学と並んで、指定国立大学法人の...