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「一生涯のデータプラットフォーム」構築が前提 - AI座談会◆Vol.2

スペシャル企画 2018年3月10日 (土)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――お話をお聞きしていると、アプローチの違いこそあれ、医療を良くしたいと考え、医療データの利活用を重要視している点では共通していると思います。では今の医療におけるICT化の進展、データの利活用などの現状をどう見ておられますか。他の業界でも仕事をされてきた今泉さん、いかがでしょうか。 【今泉】 私の感覚値ですが、「医療のICT化は、大企業しか入れないような敷居が高い領域」としてずっと進んできたように思います。もっとも、大企業であっても、これまで実績がない場合には入りにくい。新しい技術、あるいは小さな企業しか持っていないような足回りの軽い技術なども、なかなか入れない気がします。 仮に入るとしても、社長が医師じゃないと難しい。うちの社長(編集部注:株式会社エクスメディオ社長の物部真一郎氏)も医師です。いろいろな分野でICT化は進んでいるのに、誰もが何となく、「ちょっと医療は……」みたいに見ているのでは。 左から、今泉英明氏(エクスメディオ取締役CTO)、田畑悠介氏(ジェイ・アイ・ジー・エイチCTO)、原聖吾氏(情報医療代表取締役) ――それはなぜなのでしょうか。 【今泉】 医師が何を思ってい...