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かかりつけ医機能の評価、日医の方針と合致 -日医中川副会長、松本純一常任理事に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年3月5日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

◆日医中川副会長、松本純一常任理事に聞く(文中、敬称略。Vol.1はこちら) ――続いて外来ですが、機能分化は、過去数回の改定からの流れです。今回は、かかりつけ医機能が、200床未満の病院と診療所の初診料への「機能強化加算」という形で評価されました。日医が推進するかかりつけ医機能充実の考え方と合致する方向性でしょうか。 【松本】 一致すると思います。「薄くても、(基本診療料の)全体を評価」というのが、われわれの理想であり、要望でしたが、財政見合いでその通りには行きませんでした。しかし、基本診療料の一部の点数が上がったことは、評価できます。要件を満たすことで内科に限らず、他の科でも、かかりつけ医機能があれば、「機能強化加算」を算定できるという受け止め方をしていただきたい。 日医常任理事の松本純一氏 ――「機能強化加算」の算定要件は、地域包括診療料・加算などを算定している施設であり、内科系を対象にしていると思います。その上、地域包括診療料・加算の届出数は少なく、算定可能施設は限られるのではないでしょうか(『地域包括診療料・加算、無床診の74.6%「届出なし」』を参照)。 【松本】 確かに内...