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調剤報酬、「医科薬剤師業務への充当を」-日医中川副会長、松本純一常任理事に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年3月7日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

◆日医中川副会長、松本純一常任理事に聞く(文中、敬称略。Vol.1、Vol.2はこちら) ――今改定は、かかりつけ薬剤師・薬局の地域医療等への貢献を評価する「地域支援体制加算」が新設される一方、基準調剤加算が廃止されるなど、薬局については厳しい改定となりました。 【松本】 「薬局」ではなく、地域に根ざしたかかりつけの「薬剤師」を評価する方向性は、いいと考えています。 ――先ほど、「調剤報酬は薬局に限らず、院内の薬剤師業務等にも振り向けることを検討すべき」との話もありました。病院と同一敷地内にある薬局(敷地内薬局)も登場する中、医薬分業は今後、どう進めるべきとお考えですか。2016年度改定頃から、医薬分業が改めて問われるようになっています。 日医常任理事の松本純一氏 【松本】 高齢者にとっては、敷地内薬局や門前薬局の方が便利で、より便利なのは院内調剤です。1回の受診で、診察してもらうことができ、薬も受け取れるというのが一番親切。門前薬局、自宅近くの薬局のいずれでも、処方箋を持っていくのは二度手間で、自己負担も余計にかかります。 もっとも、医薬分業の流れは止められないでしょう。100%院外...