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日医、救急災害対策で報告書を公開

レポート 2018年3月1日 (木)  長倉克枝(m3.com編集部)

日本医師会は2月27日、今期の「救急災害医療対策委員会」報告書を作成したと発表した。同報告書は2年に1度作成しているが、今回の報告書では、地域の救急災害医療におけるかかりつけ医の役割を明確にしたほか、JMAT(日本医師会災害医療チーム)の新たなコーディネーター機能を盛り込んだ(資料は、日医のホームページ)。 報告書では(1)地域の救急災害医療におけるかかりつけ医の役割~地域包括ケアシステムにおける災害医療を中心に~、(2)JMAT活動の課題と対策~コーディネーター機能を中心に~――から成る。(1)では、災害時におけるかかりつけ医の役割と機能を明確にした。かかりつけ医は、地域包括ケアシステムの中心として、災害時に重要となる高齢者への対応や、高齢者施設の場所や状態を最も把握している。そのため、災害時に被災地のかかりつけ医が、被災地の医療提供や健康管理にあたり、多職種をまとめあげる役割を担うとした。 災害時のかかりつけ医機能を示した図(報告書より抜粋) また、(2)のJMAT活動については、2016年4月に発生した熊本地震の教訓を踏まえ、今回新たに「先遣JMAT」と「統括JMAT」の役割を明...