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新専門医制度「このまま進むことを危惧」

レポート 2018年3月1日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

四病院団体協議会は2月28日に総合部会を開き、新専門医制度についての検討委員会を近く設置することを決めた。記者会見した日本病院会会長の相澤孝夫氏は「情報が日本専門医機構から伝わってこないし、質問をしても回答がない。このまま進むことについて危惧している」と述べた。検討委員会の時期や委員の人選は今後検討する。 相澤氏は、新専門医制度が特に病院の勤務医について影響が大きいと指摘し、「今の制度の手直しではもう追いつかない。それくらい深刻だと認識している。根本的な部分に立ち返って考えていく必要がある」と述べた。結論を出す時期については、「意見が多種多様で、急にはまとまらない。慌ててやることではない」と述べ、中期的な視点で検討していく考えを示した。 同日の社会保障審議会医療部会で報告された、「医師の働き方改革に関する検討会」がまとめた中間的な論点整理と緊急取り組みについて、2月27日の四病協「病院医師の働き方検討委員会」で方針が決まった声明作成について改めて説明(『四病協、「働き方改革」の声明を作成へ』を参照)。病院ごとの事情や個々の医師の体力、家庭の事情などが考慮されていないとして、「病院や医師...