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誰でも救急医になれる!

オピニオン 2018年3月2日 (金)  志賀隆(国際医療福祉大学准教授/同大三田病院救急部長)

“超”高齢化が進む日本では、2025年の年間死亡者数が2010年比で40万人増の160万人になる見通しです。“高齢多死社会”などと呼ばれる、世界のどの国も経験したことがない未曾有の状況を前に、救急医療はどうあるべきなのか――。国内での診療経験だけでなく、米国メイヨー・クリニックでの救急研修、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた経験も持つ志賀隆氏(国際医療福祉大学准教授/同大三田病院救急部長)が、日々の診療や指導医としての考えなどを踏まえて救急医療の現場を紹介する新企画が始まります。第1回は「救急医は向いていないかもしれない」と思うこともあったご自身が、「誰でも救急医になれる!」と考えるようになるまでを語っていただきました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「臨床は向いてないから研究者になったら?」 「救急医は向いてないからゆっくり患者と向き合える診療科にしたら?」 「(アメリカへの留学を相談すると)海の藻屑になるよ!」 私がキャリアの転機で先輩方から実際にいただいた言葉の一部です。このような厳しい言葉をいただいて...