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オンライン診療やダビンチ、「将来のサービス」- 迫井正深・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.5

インタビュー 2018年3月20日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――今回の改定で、「新しい考え方、哲学を取り入れた点数」という視点で見れば、オンライン診療料がその一つに挙げられると思います。 今改定では、「将来の医療提供体制」と「将来のサービス」の両方を意識しています。「将来のサービス」の評価として創設したものの一つがオンライン診療料。 また現時点で既存技術との比較で優位性は示されていないものの、活用が望まれると考えられる技術として保険適用したのが、手術支援ロボットを用いた内視鏡手術と粒子線治療です。これらは先進医療等にとどまっていましたが、それは既存技術と比べた優位性をエビデンスとして示すことができず、袋小路に入ってしまったからです。既存技術と同じ効果を示している技術であれば、既存技術と同じ評価という考え方で保険適用しました。 いずれも将来に向けた技術活用の選択肢を広げるという話です。今までの保険適用や技術評価の考え方に矛盾することなく、新しい展開を視野に入れた対応を意識した改定と言えます。 現場における情報通信機器(ICT)の活用、特にオンライン診療は拡大してきていますが、保険診療の中での位置づけは明確ではありませんでした。臨床現場におけるIC...