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医学部5年生で留年増、厳しくジャッジか

レポート 2018年3月10日 (土)  大西裕康(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議が、医学生の留年率や休学者数、退学者数などを調べるため毎年実施している「医学生の学力に関するアンケート調査」の結果から、1年生、3年生、5年生の留年率が上がっていることが分かった。5年生での留年増は、各大学が進めている臨床実習を始める時期の早期化が一因として挙がっている。また、絶対数は少ないものの休学者数は4年生でやや増え、退学者数は1年生でやや増加した。 最新の数値となる2016年度について、経年変化を追える53大学(国立30校、公立2校、私立21校)が回答した結果などをまとめ、同会議が3月5日の定例記者会見で公表した。2016年度の留年者割合(入学定員増を補正)は1年生が181.8%(前年度比18.2ポイント増)、2年生136.5%(同8.6ポイント増)、3年生113.8%(同10.8ポイント増)、4年生119.2%(同16.4ポイント減)、5年生134.1%(同9.7ポイント増)、6年生100.3%(同3.3ポイント減)だった。 留年率について同調査を実施した同会議の「医学生の学力問題検討ワーキンググループ」で座長を務める福島統氏(東京慈恵会医科大学教授)は...