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九大・前原教授「人格を磨き、社会に貢献する外科医育成を目指した」

レポート 2018年3月27日 (火)  大西裕康(m3.com編集部)

最終講義後の記念撮影 九州大学大学院消化器・総合外科(第二外科)教授の前原喜彦氏は2月16日、同大学病院の講義棟臨床講堂で最終講義をした。テーマは「外科学の進化」。同科教授に就任した2002年10月以来、約15年間に輩出した人材のうち26人は教授に就任。学位取得者は161人に上る。自身の15年間については、同教室訓だという「一に人格、二に学問」を引用し、「人格を磨き、社会に貢献する外科医へという思いで取り組んでいた」と振り返った。9つの疾患領域ごとに同教室の115年に渡る歴史と、最新の研究や治療法開発なども説明した。 前原氏は1977年3月九州大学医学部卒業。1995年4月から米国のハーバード・メディカルスクールのダナ・ファーバーがん研究所で勤めた2年間を除くと、研修医時代から九大一筋の人生を歩み、教授に就任後は2012年4月に同大病院救命救急センター長併任、2013年5月に同小児救命救急センター長併任、2014年4月に同集中治療部長併任を経て、2015年10月には同大大学院医学研究院主幹教授に就いた。外科医としての歩みについては、「倫理観の高い外科医の育成」「外科医療の実践と外科研究...