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医師等の専従要件緩和、経営的メリット大 - 猪口雄二・全日病会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年3月21日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――外来では、かかりつけ医機能を評価する初診料の「機能強化加算」の新設が注目点です。 「機能強化加算」の算定要件は厳しく、普通の診療所はあまり算定できないのではないでしょうか。一番算定しやすいのは、在宅療養支援病院。新患で80点加算できるのは大きいと思います。ただし、算定しようと思っても、患者さんから「あそこは高い」と言われることを懸念し、算定できないという声もあり、この辺りは難しいです。 「結局、診療報酬本体のプラス0.55%の財源を効果的に使っているのでしょう」(猪口雄二氏) ――外来では、大病院の定義が500床から400床に変更されています。支払側は200床への引き下げを主張されていました。 200床にまで下げると問題が大きくなるので、400床のラインで止めたのでしょう。前回の2016年度改定で、500床以上の地域医療支援病院が対象となったために、クレームが出たとも聞きます。今改定でどのくらい影響が出るのか、検証が必要です。 また従来、各種統計では500床以上を「大病院」として扱っていましたが、今後は400床以上に変更するのか。過去とのデータ比較を考えると悩ましい問題です。 ――...