「女性医師キャリア支援」、男性医師も支援対象に

厚生労働省は3月14日、女性医師キャリア支援モデル普及推進事業に関する評価会議を開催し、同事業実施機関が成果報告をしたほか、次年度の女性医師等キャリア支援事業について議論した。女性医師の増加やキャリアの多様化に伴い女性医師キャリア支援が喫緊の課題となっているが、女性医師だけではなく男性医師を対象とした支援も必要との意見が相次いだ。厚労省では2018年度に新規に「先進的な女性医師及び介護・育児を行う男性医師等キャリア支援策全国展開事業」を始める（資料は厚生労働省のホームページ）。 女性医師キャリア支援モデル普及推進事業は、安倍政権の女性の活躍支援方針などを受け2014年度に設置された「女性医師のさらなる活躍を応援する懇談会」の報告書の提言を基に始まり、これまでに名古屋大学、東京女子医科大学、岡山大学、久留米大学、佐賀大学、広島大学で実施された。同評価会議では、今年度実施機関の広島大学と佐賀大学が、女性医師キャリア支援の取り組みを紹介した。 日本医師会常任理事の今村定臣氏は「女性医師支援と言った時に、支援対象を女性医師に限らないというのは、既に常識になってきている」と指摘。同事業では従来は...