保団連「働き方改革」で4項目を要望

全国保険医団体連合会（会長：住江憲勇氏）は3月15日、衆議院第2議員会館で「医師の働き方を考える国会内集会」を開催した。同日付で「過労死・過労自殺を生み出す医師の勤務環境改善を最優先とし、現場の実態を踏まえた『医師の働き方改革』を求めます」とする要望書を国会議員に送った。 要望書では以下の4項目を要望している。 ・長時間労働の是正、労基法に基づく労働環境整備に、政府・厚労省として全力を尽くすこと ・必要医師数が確保されるまで計画的に医師養成を行うこと、診療報酬を拡充すること ・現場の医師の要望を踏まえつつ、安易な業務移管とならないよう特に注意を払うこと ・有識者検討会のメンバーに勤務医労働者を補充・拡充すること 住江会長は「診療報酬のアップに取り組むべきだったのに、それがないまま働き方の議論がされていることに怒りを覚える」と訴えた。 集会では日本医学会連合「労働環境検討委員会」委員の本田宏氏が「実効性ある具体的対策導入・実施の時」、全国医師ユニオン代表の植山直人氏が「『勤務医実態調査2017』から見える勤務医の働き方の現状と改善への道」と題して講演したほか、会場からの現場報告があった。...