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「7対1」入院料、方針は支持、30%は不満 - 幸野庄司・健保連理事に聞く◆Vol.1

インタビュー 2018年3月23日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

診療報酬本体がプラス改定となったことは遺憾ながら、入院医療と薬価制度で大きな改革がなされたことを評価し、「(100点満点で)80点くらい」――。 中医協委員で、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は、2月7日の2018年度診療報酬改定の答申後の会見でこう語った(『支払側、2018年度診療報酬改定は「80点」』を参照)。幸野氏に改めて今改定の評価と次回改定に向けて積み残した課題などをお聞きした(2018年3月14日にインタビュー。全3回の連載)。 ――今改定をどう捉えておられるのか、全体的な評価をお聞かせください。 まず改定率については、日本医師会の政治力を考えると、診療報酬本体のマイナス改定は難しいと考えてはいましたが、予想以上に大きなプラス改定でした。薬価と市場価格との乖離率が9%台となり、例年よりも大きかった上、薬価制度の抜本改革も行われたために、トータルで1900億円くらいの財源が出たことが大きかったのだと思います。 幸野庄司氏は、「重症度、医療・看護必要度」が34%まで上がれば、もっとメリハリのある入院料体系になったと見る。 ――予想は、前回の2016年度改定程度だったのでしょう...