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脳血管の収縮拡張現象と片頭痛の病態解明へ、慶應大神経内科教授の鈴木氏、最終講義

レポート 2018年3月23日 (金)  長倉克枝(m3.com編集部)

慶應義塾大学神経内科教授の鈴木則宏氏は3月8日、同大医学部東校舎講演ホールで最終講義を行った。テーマは、「脳血管の収縮拡張現象に魅せられて―片頭痛病態研究への道―」。 鈴木氏は、1971年に慶應義塾大学医学部に入学。卒業後は同大大学院医学研究科に入学、1981年に修了し医学博士を取得した。同年4月から同大医学部内科学の助手、静岡赤十字病院神経内科副部長、水戸赤十字病院副院長などを経て、1998年に北里大学医学部内科学専任講師、2003年に同診療教授。2004年に慶應義塾大学医学部内科学(神経内科)教授に着任し、2007年から2009年まで慶應義塾大学病院副院長を兼務した。 鈴木氏は脳血管障害、片頭痛をはじめとする慢性頭痛などの専門で知られ、同大医学部神経内科では頭痛外来、脳血管疾患外来などの専門外来を設けている。最終講義では、脳血管の収縮拡張現象の研究から片頭痛の病態研究に至る、主に基礎研究でのこれまでの研究生活を振り返った。 最終講義をする鈴木氏 脳血管の神経調節を研究 鈴木氏が脳血管の収縮拡張現象の研究を始めたのは、慶應義塾大学大学院生の時。猫の頭蓋に穴を開けて脳表層の血管の観察を...