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群大、不正・不当請求で13億円を自主返還へ

レポート 2018年3月24日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

群馬大学医学部附属病院は3月23日、自主返還すべき診療報酬の不正・不当請求が2010年から2015年に延べ約74万件、総額約13億4500万円分あったと発表した。2017年3月に厚生労働省関東信越厚生局の指摘を受けて調査していた。「いずれも故意による請求はなかった」と説明している(『群大、不正請求で病院と医師3人に行政措置』を参照)。 腹腔鏡手術で死亡事例が続いた問題では、複数の手術で不正請求が判明し、厚生労働省が健康保険法に基づき監査を実施した。群大病院は2017年3月、約8000万円分の診療請求の不正・不当請求があったとして厚生労働省関東信越厚生局から、病院と医師1人に「戒告」、医師2人に「注意」の行政措置を受けており、2010年4月から2015年3月までの5年間の診療報酬について再点検することを求められていた。 新たに判明した不正・不当請求は、下記の通り。 医科不正分 1億2800万円 医科不当分 11億4000万円 歯科不当分 7700万円 2017年3月に指摘された下記5項目の不正請求と、算定要件を満たさないなど医科41項目、歯科13項目の不当請求について調査した。 (1)手...