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「日本医師会綱領」こそグランドデザイン、中川副会長

レポート 2018年3月25日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会副会長の中川俊男氏は、3月25日の第141回日医臨時代議員会で、日医のグランドデザインは、日々の積み重ねで生まれるものであり、根本は「日本医師会綱領」に行き着くとの基本的な考えを表明した。同綱領が定める、(1)国民の生涯にわたる健康で文化的な明るい生活を支える、(2)安全・安心な医療提供体制を築く、(3)医学・医療の発展と質の向上に寄与する、(4)国民皆保険を堅持する――の4項目を形あるものにすることこそが、グランドデザインに当たるという。 その上で、グランドデザインは、「日本医師会綱領」に基づき、ぶれない主張、かつ柔軟に進化していくことが求められるとし、現時点ではかかりつけ医を中心とした地域包括ケアシステムの構築が最優先課題であるとした。予防接種や終末期の在り方なども重要課題であるほか、医療保険制度改革といった中長期的な改革を根気強く求めていく方針を表明した。 「2025年以降の医療のグランドデザイン策定について」と題して質問したのは、奈良県代議員の竹村恵史氏。地域医療構想や地域包括ケアシステムにより、高齢者に関する社会保障の仕組みはほぼ完成しているとし、少子化の進展を踏ま...